メンバー:L小島利久・村松千鶴子・中村富夫・西塔清美・市川喜久夫・山崎由佳里・中地なぎさ
8月18日(金)22:00 毎日新聞本社集合 22:30発白馬行き毎旅高速バス 電車を乗り継ぎ地下鉄竹橋駅の毎日新聞本社一階ロビ-に集合する。定刻15分前に受付が始まり玄関前に横付けされたバスに乗り込む。一旦都庁舎バスTに寄り登山者を乗せた後、蒸し暑い夜の東京を後にバスは高速道路を走り出した。走行音が気になり耳栓を用意すれば良かったと後悔した。
8月19日(土)扇沢バスタ-ミナル4:30~5:10大沢小屋7:00→ノドの下8:51→針ノ木小屋11:35~12:30→蓮華岳14:25~14:35→針ノ木小屋15:30扇沢バスタ-ミナル4:30~5:10大沢小屋7:00→ノドの下8:51→針ノ木小屋11:35~12:30→蓮華岳14:25~14:35→針ノ木小屋15:30
扇沢駅の洗面所で顔を洗う。とても冷たい水で眠気も覚める。夜は白々と明け今日も晴天だ。大沢小屋までは頭上に注意をし、木々や下草の生い茂る山肌をトラバ-スして進む。河原に出ると下流に三角形をした爺が岳を望む。谷に雪渓は無くペンキ印に従い夏道を行く。北アルプスの三大雪渓の名を持つが、今年は高温と多雨で7月中旬には雪渓は消えてしまった。谷はガラガラに荒れている。中程の流れを渡る所で少休止。この先はノドと言い谷が狭まる。高巻き道は左岸の岩場で鎖場に数人が順番待ちをしている。赤茶色の脆い壁を慎重に登る。最後の水場の先で谷を離れ峠までつづら折りの急坂が続く。暑いうえに夜行の疲れも重なり足取りは重い。針ノ木小屋に着き荷を置き食事休憩。快調なNさんは先行し、遅れてKが蓮華岳に向かう。二度の急登を越えて見えてきた山頂は思ったより遠い、が平坦な尾根の先だ。雲の中白い砂礫の道(随所にコマクサが咲く)を黙々と進む。途中下る登山者(Nさんも)と次々すれ違う。次第に雷鳴が近づいて来て無人となったガスの山頂、石造の祠に今山行の無事を祈り、早々に下山にかかる。(蓮華岳コースタイムはKの記録)17:15夕食はカレ-ライスを頂く。水が旨く何杯も飲んだ。食事前に小屋主から、最近靴の履き間違いが多く皆さん注意して下さいと話しがあった。水は1.0Lまで無料、お湯は同150円という。明日越えて行く山並を眺め夕涼みに小屋の外で過ごす。暮れて行く下界の遠く瞬き始めた灯は松本市街だろうか。寝床は階段を上がった12畳ほどのホ-ル。一人2畳分を使い余裕のスぺ-ス。携帯電話充電場所が設けてあるのも最近の山小屋事情でしょうか。疲れもあり消灯前には皆寝入ったようだ。8月20日(日)針ノ木小屋6:00→7:30針ノ木岳7:50→8:50スバリ岳9:10→11:55赤沢岳12:30→13:40鳴沢岳13:50→新越山荘14:50 泊
朝食は5:15。今日も快晴。身仕度し玄関を出ると槍、穂高はじめ北ア南半分の山々の展望に見とれてしまう。小屋脇からすぐに針ノ木岳の二百八十メートル直登が始まる。亀のような歩みで、後続の登山者には道を空け次々先を譲る。「ゆっくりでも一歩一歩登り続ければ必ず頂上に立てる、だからあきらめるな。」登山家 田部井淳子さんの言葉を胸に・・・・やがて頂上。黒部側の山並み、立山三山、剱岳、足下に黒部湖を望む2,820mの針ノ木岳山頂の360度の大展望が疲れを吹き飛ばしてくれた。スバリ岳へ北面のガレ場を下りマヤクボ沢のコルで休む。降りて来た針ノ木岳が険しく立ち、逆コ-スはしたくないと思えた。 針ノ木岳~鳴沢岳の間は森林限界上の稜線で、這い松帯か岩稜のル-トで始終左手は立山連峰、剱岳。右手は爺が岳、鹿島槍ヶ岳、五竜岳と連なる後立山連峰のどちらかが、ときには同時に見渡せる、最高の展望コ-スで疲れを忘れさせてくれる。ただし足元には気をつけて、見とれてばかりはいられない。特に高齢の身には躓き転倒、滑落の恐れは随所にあり、うかつにも熊の糞を踏む恐れもあった。気の抜けない高所特有の難コースに違いなく気を引き締める必要があった。雨に降られず新越山荘に辿りつく。小屋前のテ-ブルで乾杯。冷えたビ-ルは格別旨かった。夕方から雨となりひとしきり激しく降る様だった。今夜の泊り客は25名と聞いていて、部屋は二階の角部屋で15畳程。7人では十分余裕のある広さで手足を伸ばして横になる。17:00夕食開始。水1.0Lは無料で配給。洗面所は天水利用で塩素が濃く歯磨きには使えないと言われた。消灯前に就寝。夜中、外に出てみようと思ったが、ドアの熊出没夜間外出危険の張り紙を読み思いとどまる。8月21日(月)新越山荘6:00→6:55岩小屋沢岳7:05→8:40種池山荘9:05→11:05ケルン11:25→柏原新道登山口12:00→扇沢バス停12:50
13:30発バス?14:50信濃大町駅 15:43発特急あずさ46号?八王子 5:00朝食。本日も快晴。二階談話室の窓が剱岳を額縁に入れた見事な絵となり、一見の価値あり。鳴沢岳まで三人連れと行動する。母親と若い娘さんでテント泊装備を背負っている。昨日、熊を目撃し用心の為に道連れを頼まれたのだ。今日は苦しい登りも無く大展望を楽しみ、這い松の尾根道を辿る。岩小屋沢岳を越えると、信州側が崩れた危険箇所を何度か通過する。水たまりの種池を過ぎ最後のひと登りで、三角屋根を持つ種池小屋に。冷たい飲料を買いしばらく休憩、バスの時間を考慮重い腰を上げる。長い柏原新道を降り、扇沢駅まで歩く。駅の冷たい水で絞ったタオルと着替えを持ち、トイレの中で全身を拭く。着替えると汗臭さも消え、本当にさっぱりとした気分になれた。信濃大町のそば屋で腹を満たしたあと、快適な特急列車で帰る事が出来た。了写真をクリックしてみてください。大きな画像が出ます。
コースタイム
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