西上州 烏帽子岳〜三ッ岩岳 2015年4月27日〜28日

メンバー:野澤・大石・小島・田中

コースタイム
4月27日 橋本駅5:00==大仁田ダム〜シボツ沢登山口7:40〜烏帽子岳9:10〜シラケ山11:00〜天狗岩11:30〜シボツ沢登山口13:45〜大仁田ダム14:05〜三つ岩岳15:40〜大仁田ダム16:30
4月27日 三段の滝登山口8:10〜三段の滝8:40〜碧岩10:40〜大岩12:00〜三段の滝14:15〜三段の滝入口駐車場14:40


4/27
大仁田ダムシボツザワ登山口7:30出発、烏帽子岳直下は滑りやすい急登の岩と土の混じった所でロープに頼りながら慎重に登った。烏帽子岳〜シラケ山はやせた岩尾根だが展望が良い。危険なところは鎖とロープがあり思ったほど苦ではない。途中、「上州の山」の本書いた作者に会った。今年の一つ花は例年になく少なく、不当たり年の中でも特にひどいそうだ。それでも、所々ちらほら咲いているアカヤシオは美しく、岩場に堂々と根を下ろし咲いている姿は、そう簡単には人を寄せ付けない気高さがあった。天狗岩方面からの登山者が圧倒的に多くシラケ山まで来ると沢山の常連の年配者に会った。毎年この花を見るためにここにやって来る人が多い。天狗岩の展望台で折り返し、時間短縮の横道ルートをとって下仁田ダムに戻る。時刻は13:15まだ早いので、予定通り三つ岩岳を目指す。 ダムにはトイレはあったが、飲める水がない。サーモスのお湯で我慢した。上から下りてくる女性の「花が沢山咲いていてきれいだった」などと言う言葉に期待して疲れた体に鞭打ってやっとのことで頂上に立つがこちらは烏帽子、シラケ山よりも咲いていなかった。「騙された」というより初めて目にする人の感覚のいだろう。喉の渇きもさることながら、くたくたになって南牧キャンプ場に向かい、夕食をつくり疲れ切った体を癒すべく風呂に浸かり、さあ、ゆっくり寝ようと思っていたら、何やら外で、ポン、ドカン、ポン、ポン、ドカンと音がする。アラレさんが「花火だ花火だ」と行って外に出た。こんな人里離れた人家のないところで、しかも泊り客は私達四人だけのはずなのにな?と思いきや、「火事だ、火事だ」に。「えっ、え〜!」外に出るとはずれの棟が大きな炎に包まれていた 。大きな杉の木にまで火がついていた。携帯電話が通じないので、管理棟に駆けるとすでに管理人さんが電話をしていた。鬼軍曹の荷物を車の中に運び入れろの指示のおかげで、いつでも逃げる準備ができた。後は消防車を待つばかりなのだが、なかなか来る気配がない。Mr,Kと管理人さんとで、バケツに水を汲んで消火を試みたものの焼け石に水だったそうだ。残った私たちはなすすべもなくキャビンが燃え落ちて行くのを呆然とみつめるだけだった。ようやく消防車が現れた時は、火が下火になったころで、大事に至らないで消し止めることができた。でもそれから真夜中の12寺頃まで、消防隊と警察にさんざん事情聴取され、とんだ一日になってしまった。(私たちじゃない)

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4/28
前日の疲れと夜中までの事情聴取のため出発を遅らせた。睡眠不足は仕方ない。三段の滝に8:40に着きMr,Kの的確なるルートファインディングによりまず碧岩への鞍部にザックを置いた。ロープの架かった岩ををよじ登り神のまい下りると言われる頂上に立ったのが10:40アカヤオが迎えてくれた。そこからの眺望も素晴らしく四ツ俣山、鹿岳がよく見え、さらに後ろに妙義山、浅間山、経塚山も素晴らしかった。次の大岩の頂上から振り返って見る碧岩は本当に自分たちがそのてっぺんまで登ったのかと思うくらい、山水画に描かれるような姿だった。14:20三段の滝の駐車場に無事着いてこの二日間の山行を終えることができた。 時間がたつにつれて、あの時もし山火事になっていたら私たちはどうなっていただろうと恐ろしくなる。

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